仙台けやきユニオン

私たちは仙台を拠点に活動する個人加盟ユニオン(労働組合)です。仙台市を中心に、宮城県全域の労働相談を受け付けています。正社員・非正規雇用や業種・職種を問わず、どんな方でも加入できます。一人ひとりの問題を解決しつつ、ブラック企業をなくすことを目指して活動しています。

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「いずみ中山歯科」は不当労働行為をやめてください!組合との団体交渉より先に組合員に対し労働委員会のあっせんを申し入れるなど不誠実な行為多数

活動報告

私たち仙台けやきユニオンは「いずみ中山歯科」という歯科医院に団体交渉を申し入れています(過去記事参照)。しかしこの歯科医院は不誠実な行為を連発しています。

 

○休職期間の延長を申し出るも、不意打ちでの退職通知。その過程も不誠実

Zさんは体調を崩して休職していましたが、就業規則上、Zさんの休職は1カ月しかありませんでした。1月始めには休職期間が切れることから、休職期間が切れる前に復帰についての話し合いをしたいとユニオンは申し入れていたのですが、対応してくれませんでした。現状のままだとZさんは職場復帰が困難であったため、休職の延長を申し出ました。ユニオンが電話した際には、副院長は休職期間が過ぎたとしても「いきなり切ったりはしない」という趣旨の話をしていました。しかし、新たに休職に関する申し入れをしたところ、いきなり手のひらを返したように休職期間満了で退職を申し渡してきました。明らかに不当な対応です。しかも医院側は、ユニオンが正式に文書で休職を申し入れているにもかかわらず、それを無視して「本人が無断欠勤した」という扱いにしています。労働組合からの申し入れを無視する行為は不誠実ですし、話し合いの手順も踏まず、また当初言っていた趣旨を簡単に翻してくるようなやり方は、解雇も同然です。ユニオンとしては、このような組合軽視、当事者への無慈悲な対応は許すことはできません。

 

○労働組合に対する嫌悪感を隠さない医院側

いずみ中山歯科の副院長は、労働組合からの申し入れに対して、「もう対応できないから」「裁判でも出して貰った方がこっちも楽だね」、「まーたこんなメンドクサイことを」などと発言しています。

他にも、文書で様々な不誠実な記載をしています。医院側が適切に対応してくれないために何度も申し入れたことや内容について「圧力的な行動」と表現し、「強く憤りを感じる」、組合の行う手法(ブログの掲載=正当な宣伝活動)に対しても「脅しのような行為」「一般社会では非常識で一般国民には到底理解できず」「皆が不快に感じる」と非難しています。

以上のことは、明確に組合を敵視した行動です。明確な不当労働行為だと考えられます。

そもそも、労働組合があり、また労働組合について強い権利が保障されているのは、使用者と労働者の力関係の違いに起因しています。労働組合法の教科書において、労働組合、労働法の意義については以下のように書いてあります。

「資本主義経済において個々人としては使用者に対して弱い立場にたたざるをえないことを自覚した労働者が,団結して集団の力で労働条件の引き上げをはかるために,思想の相違を超えて結成したのが労働組合である。そのための中心的な手段は,現在では団体交渉=労働協約であり,その過程におけるストライキなどの争議行為である。」(『労働組合法 第3版』西谷敏、P2 傍線はユニオン記載)

「資本主義経済においては,労働者と使用者は形式上は対等の契約当事者であるが,圧倒的に多くの場合,両者は支配従属関係(非対等性)の下におかれており,そこでは労働条件や職場環境などが使用者によって事実上一方的に決定されることにならざるをえない。そこから生じるのは,労働条件の無限の低下と職場環境の際限のない悪化の可能性であり,国家はそれを放置することはできない。そこで,そうした使用者の単独決定に内容上の歯止めをかけるために生み出されたのが工場法などの労働者保護法である。労働組合もまた,労働者の団結とそれを基礎とした交渉・闘争によって,使用者の単独決定を制約し,可能なかぎり労働条件を共同で決定しようとする。国家は,労働者保護法の制定と労働組合の法認により,両者あいまって使用者の単独決定が適切に規制されることを期待して,労働法を体系化してきたのである。そのように考えると,労働法の最も基本的な目的は,労働者の人間らしい生活を保障するために,使用者の単独決定を規制することにあるといえる」(『労働組合法 第3版』西谷敏、P13 傍線はユニオン記載)

つまり、使用者が圧倒的に強い状況があるので、そうした状況を規制するために生み出されたのが労働組合であり、労働法なのです。そこで守られる各種権利(団体交渉の誠実団交応諾義務やストライキ権、民事免責・刑事免責など)は、労働者が使用者と対等な立場で交渉できるように認められた権利なのです。それを認めず、ユニオンの活動を非常識な対応と罵る医院側の対応こそが非常識です。

 

○労働委員会の「個別労使紛争あっせん」を申し立て。明らかな組合無視

この医院の不誠実な行為は、上記だけにとどまりません。ユニオンとの団体交渉の日程も決まらないなか、いきなり労働委員会の「個別労使紛争あっせん」手続きを申請しました。この手続きは、宮城労働委員会のHPでは以下のように紹介されています。

「労働条件その他労働関係に関する個々の労働者と使用者との間の紛争(個別労使紛争)が発生し,当事者間で解決できない場合,労働委員会は個別労使紛争の解決に向けたあっせんを行っています。この役割を,労働委員会が行っている「個別労使紛争のあっせん」といいます。」

つまり、個々の労働者と使用者との間の紛争の問題を解決するための手続きです。現在当事者Zさんは仙台けやきユニオンの組合員であり、仙台けやきユニオンがZさんの件について団体交渉を申し入れています。にもかかわらず、団体交渉の申し入れを無視し、「個別」の労働者に対して話し合いを持とうとしたのです。これは明確な団交拒否であり、不当労働行為です。当然のことながら、労働委員会もこの申し立てを保留にしました。団体交渉を開いてすらいないからです。

医院側は団体交渉を受けるとは言っていますが、12月21日に申し入れてから1カ月以上経った今も、日程の連絡がありません。

○「いずみ中山歯科」は不誠実な対応をやめ、誠実にユニオンに向き合ってほしい

上記のような不誠実な行為の数々に対して、ユニオンは強く抗議を申し入れていますが、現在も十分な対応はなされていません。今後も抗議行動を続けていきますが、不当労働行為救済申し立てを起こすことも検討しています。

労働組合に対して誠実に対応すべきということは、憲法や労働組合法に規定されている権利です。それを踏みにじるような対応については、ユニオンは闘います。使用者に不当労働行為を許さない社会になっていくことが、多くの労働者が権利を守られる社会になると考えています。みなさん、是非応援してください。

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