気に食わない部下は「PIP(業務改善プラン)」で退職に追い込む、アマゾンの異常な人事管理(アマゾンジャパン合同会社)

活動報告

私たち仙台けやきユニオンは現在、アマゾンジャパン合同会社と団体交渉をしています。この会社で五年半以上、正社員として勤務していたTさんは、昨年6月から上司から繰り返し行われていたパワーハラスメント、およびコーチングプラン(PIP)という名の不当な退職強要により自死を考えるほど精神を病んでしまい、退職を余儀なくされました。具体的には下記の通りです。

 

〇上司からのパワハラ―気に入らない部下を曖昧な誹謗中傷や高圧的な態度で徹底的に追い詰める

Tさんは、上司より、舌打ちする、怒鳴る、説明の途中でわざとらしい大きなため息をつく、話を遮り説明を聞かないなどのパワハラ行為を繰り返し受けていました。また、「全員があなたの事をよく思っていない」などと指摘をし、具体的にどんなことか聞くも「そんなの知らない」など無責任極まりない発言をし、意識的に本人を周りの人間関係から排除もしていたのです。

さらには夜中にも関わらず、電話で30分以上怒鳴る、メールでも執拗に攻撃してくるなど、Tさんを追い詰める行為は長期的に続いていました。

 

〇ハラスメントを会社に相談するも、対処してくれず放置された

これまで、Tさんは何度も、他の上司や同僚にハラスメントについて相談してきました。しかし、「機会があったら言っておく」「嫌なら部署を変えろ」「S氏が怖いなら自分で言え」などといわれ、全く向き合ってはくれず、酷いことに他の上司も、Tさんに対し無視をする、机を叩いて怒鳴るなどのパワハラを行うようになったのです。

 

〇そしてついにコーチングプランという名のPIP(業務改善プログラム)を受ける

そしてその後、明らかにTさんを辞めさせるための不当な業務改善指導(コーチングプラン)が始まりました。それは、指導とは言えないものでした。会社は、指導されるべき具体的な内容を明示せず、あまりに曖昧で抽象的、かつ事実と異なる内容であったり、また実際には大きな弊害のないことをあげつらい、「改善」を促しました。それらについてTさんが懸命に改善案を出しても、「善意の対応論で客観的な強制力がない」などど受け止めず、改善するためのアドバイスなどは行われません。上司らは、不十分な点について指摘する一方で、改善の方向性を導くことなく、ただひたすらにTさんを追い込んでいったのです。これは実質的に業務を改善させることを目的としておらず、決して「指導」ではありませんでした(PIPについて詳しい説明はこちら)。

このような、辞めさせるための業務改善指導は、これまでも社会で度々問題になっています。そしてアマゾンでは、悪質な退職強要が各部署で行われているのです。そしてアマゾンは2015年にもPIPにて複数の社員を辞めさせており、別の組合からも改善申し入れを受けています。にも関わらずアマゾンの体質は以前となんら変わらず、現在も続けられています。アマゾンは日本だけではなく、イギリス等の海外でもPIPを行っているようです。2016年にビジネスインサイダーの記事(Hundreds of Amazon employees used an anonymous app to vent about how the recent suicide attempt was handled)が出ていました。このようなことはすぐにやめるべきです。

〇ハラスメント被害を訴えても、会社側が認めない場合は何ら配慮をしないアマゾン。「アマゾンの文化です」と言い放つ。

Tさんは、これまでの上司からの一連のパワハラ行為及び不当なコーチングプラン内容について、人事部にも相談していました。パワハラ上司に直接相対することが怖い、と言っているにも関わらず、なんら対応はしてくれませんでした。

そして、団体交渉の場において会社側は、ハラスメントで困っており怖い、と相談をする社員がいても、ハラスメントで怖いと思っているならば、自らその上司にコミュニケーションをとるのが「アマゾンのカルチャー」であると言い放ちました。直接相対することが怖いといっているのに、なんら配慮はしてくれないのです。これはとてもひどい対応だと思います。これは、ハラスメント対応をしないといっているのに等しく、非常に問題であると組合は考えます。

私たちはこれまでのアマゾンのハラスメント行為、および不当な退職強要に対し、謝罪と賠償を求めて交渉しています。今回のことを会社が反省し、今後このような被害が起きないよう、改善してもらいたいと思います。

 

〇Tさんの思い

今回の上司たちが私の部署のマネージャーになってから、まさに地獄のような一年でした。突然会議で呼び出されて泣くまで罵倒されるなど、通常の業務が手につかなくなる事も多々ありました。二人のマネージャーの威圧的な態度によって緊張から手が震えたり、業務中におう吐したりと体調も崩れていき、コーチングプランが始まった頃には、帰宅途中の歩道橋からなんどか飛び降りてしまおうかと思うほど、既に限界を超えていました。

私が所属していた部署は40名足らずの小さな部署でしたが、この一年の間で15名以上もの正社員、派遣社員が辞めており、中には私のように、上司から「みんなからよく思われていない」と中傷され精神的ショックを受け退職していったマネージャーもいます。

五年半も務めた会社をアマゾンのパワハラによって退職したのは非常に残念であり、生活もどん底になりましたが、今まで恐怖で言えなかった私の主張と怒りをぶつけていきたいと思います。皆様のご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

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