全く同じ仕事なのに雇用形態が変わると賃金が下がった!定年後再雇用された官公庁の食堂で働く料理長が不当な賃金引下げに抗議の声をあげました。(トーシンフードサービス株式会社)

活動報告

 

私たち仙台けやきユニオンは、仙台の官公庁の多くの食堂を委託運営するトーシンフードサービス株式会社に団体交渉を申し入れました。在職の組合員であるJさんが受けた被害と改善したい内容についてご紹介します。

 

〇食堂の料理長、定年後再雇用され全く同じ仕事をしているのに不当な賃下げ

J氏はこの会社に10年以上勤めているベテランの料理長です。2019年の7月で定年を迎え、8月より定年後再雇用としてこの会社と有期雇用契約を結び直しました。その際、仕事内容は全く変わらないにもかかわらず、給与が7万円も下げられました。

J氏の仕事は以下のようなものです。

 

AM7:00前後に出勤。  米を炊く、味噌汁、ラーメンスープ、そばつゆを作る。当日のメニューにあわせ、定食用の肉を焼いたり、又は揚げたり、魚を焼いたり、ラーメン用の野菜を炒め、チャーシューや薬味を用意し、そばうどん用の天婦羅を揚げ、肉に味を付け、定食用に、大根、キャベツの千切り、ブロッコリー又はトマト、マカロニサラダなどを準備する。

AM9:30前後にパート社員が出勤。一緒に、定食の小鉢、メイン料理の盛り付け、ご飯を保温ジャーに移す、サラダ作りなどを手伝ってもらう。

AM11:00、食堂が開店。主にオーダーに応じてラーメン作りをしながら、残量に応じて、トンカツを揚げたり、味噌汁を作ったりする(2019年9月以降はパート1人減のため洗い物も掛け持ちで、120~130食前後の食器類、調理器材をピークの時間が過ぎるPM13:30頃までほぼ1人で洗っているのが現状)。

PM1:30前後、パート社員と交代し、自分は最初に軽い昼食をとる。昼食後、次の日の仕込みをする。メニューにより、肉を切ったり、魚を切ったり、味付けに必要な調味料を合わせ、キャベツの千切り、野菜炒め用のカットなど。その後、食材室の整理及び在庫確認。最後に、次の日の食材発注。八百屋、麺、肉屋、魚屋、その他食材一式など。

PM4:00~5:00の間に、ガス、電気確認戸締まりして帰宅。

 

これは、正社員時代と一切変わりません。それにもかかわらず、給与のみ引き下げるのは明らかに不当な賃下げです。

 

〇残業代未払いやパワハラも。働きにくい労働環境も

J氏は毎日数分から1時間程度の残業や休日出勤をすることがありましたが、その分の賃金が適切に支払われていません。労働基準法に違反しています。

また、パワーハラスメントの被害もありました。例えば、食堂の売り上げが悪いことを社長より指摘されているときに、「今まで何人かをやってきている、いまはやるつもりはないけど」といわれました。食事のレイアウトなどの問題やJ氏の目つきや態度が悪いという話をされていたので、解雇にするぞという脅しに聞こえました。他にも、インフルエンザにかかったけれども、人がいないからと出社を強制されたり、身内の通夜があるにもかかわらず、休ませてくれませんでした。

このような職場環境では、よい仕事ができません。

 

〇Jさんへのあたりが強くなったのは、不利益変更されそうになったことに抗議してから

jさんは、10年ほど前に病気のため入院したことがありました。その後、職場には復帰しましたが、検査のために仕事を休ませてほしいと打診したところ、上司より職場異動を命じられました。また、その際は店長から調理補助へ、正社員からパートへの不利益変更も伝えられました。総支給額24万円から、いきなり時給800円のパートに働き方を変更されそうになったのです。その理由を上司に聞くと、心あたりの無い事ばかり言われました。その後、抗議の声をあげ、官公庁で営業している会社がこのようなやり方で良いのか、撤回しなければ裁判も考えていると伝えました。そうしたら、上司よりこれまでと変わらない勤務をするように、という指示があり、不利益変更をまぬかれました。しかしこの時、社長は、この次は無いと言っていました。その後、先に紹介したようなパワハラ問題などが起きたのです。また、昇給もなくなりました。

今日までの長い間の不当な扱いは、この件をきっかけに、すべてが始まったと感じています。

 

〇人手が減らされ、よりきつい労働へ

これまでもこの職場は慢性的に人手が不足しており、有給休暇が取りにくい状況でした。にもかかわらず、今年の9月よりパート職員が一人減らされたため、これまでの仕事を残る人数で分担しなければいけなくなり、その結果かなりの重労働になっています。食堂ですから、業務を残業してこなせばいいというわけではなく、食事時の対応を少ない人数で必死になってこなさなければなりません。この職場は中高年が多く、今の働き方だといつか体を壊すのではないかと心配です。

 

〇Jさんとともに、労働環境の改善目指して頑張ります!

私たち仙台けやきユニオンは、Jさんの職場環境改善に向けて団体交渉を行っていきます。Jさんが受けた不当な賃下げは、多くの定年退職の人が受ける被害です。定年後に再雇用される人は、定年前と同じ仕事を行うことが多く、技能も十分にあります。しかし、定年になったから、正社員ではなくなった(パートや嘱託など、いわゆる有期雇用)からと、給料が下げられてしまうのです。それでは不公平です。同じ仕事をこなしているのですから従前と同じ評価をされるべきです。当組合は、このような不公平を是正するために、Jさんとともに闘っていきます。

 

最後に、Jさんの思いを紹介します。

この会社は、長年にわたり社員及びパート労働者に不当な扱いをしてきています。会社の事業所として約40ヵ所のほとんどが官公庁、学校などで、家賃及び設備修繕費などで年間億単位の優遇を受け、我々の血税が使われている会社が、率先してコンプライアンスを守らないといけないはずが、見た目だけ繕って中身はブラックです。時には、弁護士がいるから大丈夫と言う発言を聞いた時もあります。こんな会社でいいんでしょうか。現在仕事している、言いたくとも言えない社員及びパート労働者のためにも、自分のためにも、強く会社に要求しようと決意しました。 組合の皆様にご指導を受けながら、要求を勝ち取りたいと思います、 長い闘いになるか分かりませんが、応援をよろしくお願い致します。

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