「覚えていない」「知らなかった」では済まされない。第8回団体交渉と労働委員会審問における様々な問題発言(学校法人結学館 未来の杜学園)

活動報告

  私たち仙台けやきユニオンは、職員のXさんと元職員のSさんと共に、学校法人 結学館 未来の杜学園との団体交渉を継続しています。学校側はこれまでに「Xさんに対する不当な長期間自宅待機命令(1年8ヶ月に及ぶ)」「未払い残業代を裏付ける資料の提出拒否」「団体交渉の拒否」「職員に対する労働組合批判」など多くの不当労働行為を重ねた為、私たちは2018年12月に宮城県労働委員会へ不当労働行為救済申立てをし、現在その審理も続いています。今回は、2019年11月下旬に行われた第8回団体交渉と労働委員会で行われた審問について経過報告させて頂きます。

〇労働委員会での発言をもとに「戻る態度ではない」と発言する理事。労働委員会でも再び不誠実対応する法人側
  2019年11月22日、29日に労働委員会にて証人尋問が行われました。この日は学校側と労働組合側からそれぞれ証人として出廷し、この一連の問題に関する証言する審問日で、事前に陳述書を労働委員会へ提出しなければなりませんでした。それにも関わらず、学校側は、組合側から先に提出された陳述書に対する反論を述べたものを、提出期限を過ぎて提出しました。本来、陳述書は同じ条件下で提出されるべきであり、非常にアンフェアで卑怯なやり方だと言わざるを得ません。また、そもそも締切日を守ろうという意識さえ無かったことが陳述書の内容から垣間見えます。

  証人尋問で組合側は、団体交渉を申し入れたのに学校側から返答が無かったことや、未払い残業代計算についての資料を提出せずに「裁判で争うので今は出す必要が無い」、「裁判を起こすので、この場(団体交渉)で話していても仕方ない」などといった労働組合や団体交渉を軽視する言動があったことを改めて伝えました。また、理事長による組合に対する悪宣伝についても退職した組合員Sさんが証言をしました。

  これに対して学校側の証人からは、組合員であるXさんとSさんの勤務態度に問題があった点や組合の街頭宣伝に対する批判が述べられました。そして、自宅待機命令が長引いているXさんに対して「他の職員と円滑に出来ない、職場復帰には適さない」と、今までと変わらない主張でした。また、理事長などによる労働組合軽視や批判については「悪宣伝ではない」などと繰り返しました。また、証言した理事の一人は、自身が参加した団体交渉の内容を「覚えていない」と発言し、また、労働基準監督署から出された複数の是正勧告については「知らなかった」などと理事として無責任極まりない発言をしました。もし、これが本当ならば、これまでの団体交渉で「是正勧告について職員に伝えてある」と発言していた理事長の発言は嘘だったことになります。さらに、この理事は、労働委員会の審問におけるXさんの「職場に戻れば同僚らと一緒にやっていける」と発言したことに対して、「戻る態度ではない」「Xさんが復帰するのであれば退職する」と発言しました。これは労働委員会での発言を基に労働者を不利益に取り扱う行為であり、労働組合法違反です。このようなことが未だに行われている学校には、労働委員会から厳しく指導されるべきです。

〇休憩時間を争うのは残念?!遵法意識が怪しい法人側の態度の数々
  また、2019年11月26日、未払い賃金とXさんの職場復帰を求める団体交渉が行われました。未払い賃金についてある程度の非は認める一方で、休憩時間と休日の電話当番分については一方的にSさんの個人攻撃を行い、難色を示しました。休憩時間については「きちんと食事を取っていた筈だ」、「(Sさんは)職場の中でも一番時間をゆっくり取ってお弁当を食べていた」などと発言し、また、過去に介護の仕事をしていた職員からは「休憩時間まで争うなんて(前職の)介護の現場じゃ有り得ない、人の生死に関わる。(組合員に対して)本当に見損なった、残念だ。」などといった、労働法自体を否定する発言がこの第8回目の団体交渉でありました。これまでの交渉は一体何の為だったのか憤りを禁じ得ません。

  また、休日の電話当番について理事長は「今現在も職員で行い、きちんと対応している」と発言しましたが、同時に「対応したかどうかは申告制で、申告すると時間外労働分の賃金が貰えるが申告している職員もいればいない職員もいる」と発言しました。そして、その団体交渉に出席していた理事や職員に直接確認した所、「手当の額も分からない」という旨の発言をしました。これでは、適切に労働時間管理をし、賃金を支払っているか分かりません。(この点について、後日(2020年1月9日)、労働基準監督署から指導を受けた。)そして、退職した組合員Sさんの手当については、「そこまでの時間(組合は当番の日は1日の所定時間分を働いたとして未払い賃金を請求している)対応している筈は無いと思うので、精査します。」という回答でした。

  上記のような団体交渉での法人側の発言を鑑みるに、今までに幾多にも渡る労働基準監督署からの是正勧告があったにもかかわらず、十分に職場環境を改善できていないのは明らかです。そのような状況を棚上げにして、改善を求め声を上げた職員に対して個人攻撃を職員一同で行い、認める気は無いというのが、学校側の変わらない姿勢です。このように違法行為を公然と容認する法人、理事長や理事らの責任は大きいと思います。

〇未払い賃金については訴訟にもなっている
  また、未払い残業代については別途裁判でも争っています。2018年5月、Xさんは労基署のアドバイスに従って計算した未払い賃金の金額を叩き台として会社に請求した所、法人側は支払いました。しかし、その後、業務中に使用していたアプリの起動記録などの証拠を元に改めて詳細に計算した所、当初の計算以上に未払い賃金があった為、改めて計算し直した金額をユニオンを通じて請求しました。しかし、法人側は、これ以上支払う残業代が無いと主張し、交渉で譲らないどころか、未払い賃金は無いということを確認する裁判(債務不存在確認訴訟)を起こしてきたのです(Sさんについても同様の処置を取ると主張)。時間管理をすることは経営者の責任ですが、学校はこれまでその責任を果たさないまま残業が慢性化していました。この問題については、労基署から是正勧告も出ています。これは、残業代を払いたく無い為に時間管理をしてこなかったと言わざるを得ません。それにもかかわらず居直った態度は許せません。法人側のこのような対応に対し、XさんとSさんは一緒に、法人が未払い賃金を支払うことを求める訴訟を起こしました。2人にはこれまでの業務におけるパソコンのログデータ、セキュリティー情報、使用していたパソコンアプリの起動記録、日報などの記録があり、残業があったことは確かでした。
  私たちは、労働委員会と団体交渉と並行してこの訴訟でもしっかりと闘っていきます。法人側が誠実に対応しないからです。一人の組合員については未払い賃金を支払う方向での議論も進んでいますが、労働委員会での協議もあり、まだ決着がついていません。引き続き闘っていきます。

〇応援よろしくお願いします!
 今後も学校法人結学館 未来の杜学園との係争は続くでしょう。1月と2月にも労働委員会での協議がありましたので、そちらは改めてご報告します。私たちは「職場環境の改善」、「残業代未払い」、そして「Xさんの職場復帰」を引き続き求めていきます。応援をどうぞよろしくお願いします!!

2018.8.16 ブログ1/ 会社の改善を求める社員はいらない!学校法人結学館 未来の杜学園

2018.9.11 ブログ2 / 労働基準法違反など4つの是正勧告

2018.11.7 ブログ3 / 宮城県労働委員会へ救済申し立てを実施

2018.3.12 ブログ4 / 不誠実な交渉態度

2018.6.14 ブログ5/1年を超える自宅待機命令

2019.7.26 ブログ6/20代女性現職職員Sさんがユニオンに加入

2020.2.12 ブログ7/「覚えていない」「知らなかった」では済まされない。第8回団体交渉と労働委員会における様々な問題発言

 

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