退職勧奨を断ったのに「退職成立」に!?実質的な不当解雇をした「IT BPO 株式会社」に対して団体交渉を申し入れました!

活動報告

私たち仙台けやきユニオンは、「IT BPO 株式会社」(本社は東京)に団体交渉を申し入れました。この会社は、新型コロナを理由として不当な退職勧奨を行い、退職を断った社員を不当に解雇してきました。組合員Xさん(50代女性)が受けた被害を下記の通り紹介いたします。

〇「退職勧奨同意書」に即日サインを求められる。断って、納得できないといったのに「退職」にされた
5月下旬、組合員Xさんは、社長より相談があると言われ、面談を行いました。その際、
「東京の経営がひどい状態となっている」「このまま雇用を続けるには厳しい状況になっているので、一旦会社を離れてもらえないでしょうか」というお願いをされました。Xさんのせいではなく、会社の業績悪化によるものだとして、退職勧奨同意書に本日サインをしてほしいと求められたのです。
Xさんは、社長との面談の中で段々と不信感を抱き、すぐサインをすることを拒み、一度自宅に持ち帰り考えさせて下さいと伝えました。そして、社長からは、明日から来なくてもいいと言われたのです。自宅に帰ってから、Xさんは退職勧奨の意味を調べました。その結果、社長に言われた事に納得ができず、6月半ばに本社の人事担当に対して退職に同意することが出来ない旨をメールにて伝えました。
しかし、人事より、「会社としては翻意を認められないという結論に達したとのことで退職勧奨による退職が成立しました」という返事が来ました。退職勧奨に同意していないのに、一方的に「退職」にされたのです。これは実質的には解雇でしかありません。

〇会社の経営状態は本当にひどいのか?新卒採用などは続けるITBPO
また、そもそも会社の経営状態はひどいと思われません。社長は東京の経営がひどい状況だといいましたが、今年(2020年)の4月には新入社員8名を採用しており、リモートで研修もしていましたし、6月からは本社で研修を行う旨、会社メールにて全社員に報告もありました。また、今年4月に契約社員の3名を正社員に、新たに1名は契約社員を雇用している状態でした。そして、社長のスケジュールには2021年度の新人社員の面談も入っており、その新卒募集もかけています。
Xさんと面談する前には、社長が同僚の男性に【○○くんこれからはいろいろな仕事がはいってくるから、将来安泰だね】と話していたことを覚えていました。また、面談の中で社長は、「会社としては最大限の条件で対応させて頂きます。この条件はXさんにだけなので、他の方とは違うので他の人には言わないで下さい」という趣旨の話もしていました。会社の客観的な状況を見るに、Xさんとしては、社長がXさんに話した話自体が嘘だったとしか思えません。

〇「整理解雇」の場合は厳しい要件を満たさないといけない。今回の件は不当解雇といえる
今回の会社の対応は問題です。そもそも退職に同意していないのに「退職」扱いにしていますが、Xさんは納得していないのであり、それを強行に会社から排除するとすれば「解雇」になります。そして今回、Xさんに退職勧奨(その後に解雇)をした理由は「経営の悪化」です。これを理由としての解雇の場合、「整理解雇」になります。「整理解雇」が合法になる場合は、整理解雇の4要件などの解雇に関する判例法理に照らし合わせて考える必要があります。その4要件とは、人員整理の必要性、解雇回避努力義務の履行、被解雇者選定の合理性、手続きの妥当性、です。しかし、上記の通り、会社は新卒採用も行っており、「人員整理の必要性」があるように見えません。そのため、「整理解雇」は成立しないでしょう。
よって、今回の会社の対応は、実質的には不当解雇であると組合は考えています。

〇Xさんは不当に仕事をとりあげられるパワーハラスメントも受けていた。退職勧奨もその延長線上か?
Xさんは、当初、この会社の入っているビルの11階にある事務所で仕事をしていました。その時、同じ職場の派遣社員の方が、職場で無視されるなどの被害が出ていたので、Xさんがその派遣社員らの待遇改善のために、社長に働きかけました。しかし、むしろ逆に、Xさんの方が、他の社員への対応が悪いという話をされ、Xさんが、9階の事務所への配置転換を命じられてしまいました。その際、これまでやっていた仕事がとりあげられてしまいました。新たに与えられたのは、新規のコールセンターの立ち上げ業務でしたが、配置転換されて以降、具体的な業務が一切おりてこず、実質的には何もすることがない状態にされました。9階には、春に中途採用された2人の同僚がいましたが、揉め事になった時に、社長はこの二人にわざわざ見せつけるようにXさんを叱責しました。その結果、人間関係も悪くなり、一方の社員からは一切口もきいてくれない状態になってしまいました。会社は、Xさんに過少な業務しか与えず、またこれまでの人間関係から切り離し、実質的な隔離部屋に据え置くという、パワーハラスメントを行ったといえます。少なくとも、Xさんにとっては嫌がらせとしか思えませんでした。
今回会社が行った退職勧奨も、この件の延長線上ではないかとXさんは考えています。

〇Xさんの思い
今回の件で、社長は、経営者という立場で、「経営者だから何をやってもいい」という考えを持っていたのではないかと思いました。会社の為に協力・努力をしてくれた方がどれだけいたかを忘れて、使い捨てのような扱いをする事は本当にやめてもらいたいです。私が入社してから辞めていかれた方を何人も知っています。私と同じく悔しい思い、悲しい思いをしている職員は沢山います。本当に残念でなりません。

今回、私は会社のやったことに責任を取ってもらうべく、ユニオンで交渉することを決意しました。今後、社会では、新入社員やこれから社会人になる子供達が活躍していく中で、時には躓く時もあり、また私が今回体験したような事など色々な事が起こると思います。多くの人が、そういう問題に1つ1つ向き合って、解決していってほしいと思います。

 

仙台けやきユニオンはXさんのような被害をなくすために闘っていきます。
応援よろしくお願いします。

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